2007年09月18日

秋はカベ道楽の季節

 第10回木造耐力壁ジャパンカップ今週末はカベ道楽にとっては年に一度の楽しい時期となりました。(正確には2度かもしれませんが)
今年で第10回目となる木造耐力壁ジャパンカップの予選大会が例年通りの9月21日(金)〜23日(日)に富士宮の日本建築専門学校で開催される。今年のノミネートは29体。この中から12月の決勝大会出場の8体が選ばれる。決勝では8体しか見ることができないけれど、予選では29体もの耐力壁を見ることができ、やっぱり一番わくわくする時期といえますね。道楽といよりカベオタクかも?
予選の見所などは、太郎丸の木造耐力壁ジャパンカップ応援blogに書いてみましたが、毎年レベルアップしていて、図面だけでは読みきれない。また、ベテランのチームは足元の固め方などの仕様が標準化し、そのバリエーションが増えているようにも思える。もちろん、現在の建築基準法の仕様規定では示されていない工夫された仕様だし、必ずしも伝統的な技術を踏襲しているわけではないけれど、「金物を絶対に使わない」という姿勢で臨んでいるチームは毎年進化しながら性能アップもしている。法律で決められた固定された仕様では進化の余地はないが、性能を上げながら仕様を探っていける場さえあればいろいろなアイデアが沸いてくるものだと、毎回必ず感心させてもらえる。そこが、カベ道楽の所以というところ。常連チームは他のチームの工夫を、あるいは逆に弱点の克服をヒントにするなど、結果として技術交流の場になっているのはこの大会の大きな成果といえるだろう。

たかが木造の耐力壁と侮ることなかれ。木造の基本は架構と接合。その基本の理解と新たな可能性の発見に耐力壁(木造の工夫によって構造耐力を発揮できる軸組)を工夫することが実によいトレーニングになる。また、実感として力の流れをつかむことができる実によい体験の場にもなっている。

今年は、初めて高校生も出場するらしいが、どの程度上位に食い込めるのかが見所。昨年総合優勝した日本建築専門学校もやっと9回目で優勝。簡単にハードルを越えることはできないだろうが、チャレンジの姿勢が楽しみだ。
ハイレベルの戦いでは、ポラス対アキュラのパワービルダーの対決。そこに大工の知恵と技で食い込むことができるのかが風基建設(杉Grup)と平成建設。けっこうしたたかに大学のチームも面白いアイデアで予選突破を狙うという戦いになるのかどうか。
組み立てから解体までを行うとなると、想定していないこともけっこうおきるもの。思わぬどんでん返しや逆転劇などドラマもあって予想は立てられない。

広報の仕方が弱いせいもあってか、見学者が意外と少ない。壊れることを見ることが壊れない工夫につながるはず。本や講座などで学ぶことも大切だけれど、自分の目と耳で確認することは何にもまして実感で理解できる場となるはず。故人いわく「百聞は一見に如かず」と。
予選の様子は予選会終了後から少しずつ応援blogにはアップの予定。お楽しみに!

posted by 太郎丸 at 22:32| Comment(0) | 木造耐力壁ジャパンカップ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: