2007年06月05日

大平宿の民家の傷み具合を調べに

2007_0602_068s.jpg梅雨の到来も間じかに迫ってくる中、大平宿の民家の調査に生活文化同人の有志11名のひとりとして参加した。天気は良好で1泊2日の調査予定は無事に終了できた。

平成4年と5年の2ヵ年で当時痛み具合のひどかった民家9棟のリユースのための改修に参加したことがきっかけになって、生活文化同人では大平建築塾を毎年開催し、我々なりの「見守り」をしてきた。しかし、それから14、5年の年月は冬の自然環境の厳しさ、行政やNPOが管理にあまり手を掛ける環境づくりがなかなか思うようにいかないこともあり、見た目にはだいぶヨレヨレになってきている。床下の湿気も多いため畳床も緩くなり、表面の汚れもそのままごろんと横になるには厳しい状態。薄べりの裏返しもなされてはいないため、やむをえないのかもしれないが、ちょっと痛ましい。

3年前の大平建築塾の通算11回目(第1回)開催のときに、改修民家4棟の現状確認のための調査は行っていたが、残り3棟(2棟は平成12年に火災にあい現在は新築されている)の状況把握を残したままになっていた。ちょうど喉に魚の小骨が刺さったような感じでいたため、いづれタイミングをみてということになっていたことを今回実施できたわけだ。ようやく小骨が少しとれたというところ。今後、調査のまとめをし、報告できるところまでは行う予定。そうしないといつまでも小骨が抜けません。

夏に見る山の緑と異なり、まだ淡い緑も混ざっているこの季節の大平も少し肌寒くはあったが、気持ちのよい環境だった。宿泊棟の下紙屋は建設後まだ年数が経っていないため、宿泊には良い棟のひとつ。(大平建築塾での宿泊の多くは江戸後期建築の「おおくらや」が定宿だったこともあり、現状では住環境としては???)今回は満足度がアップしたところだ。しかし、おおくらやだって、ちゃんと手を掛けてあげれば問題はないんです。やはり、住宅には住む人が居て、当たり前の手をかけてあげないといけないんです。築100年を超えている高齢者なわけですから、それなりの手当ての仕方というものがあるはずです。

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今回と前回の調査はその処方箋を作るための基礎調査になるはず。柱の傾き、基準点からの各部高さの確認、床・壁等の劣化や傷み具合など各棟同一の指標で調査をおこなっているので何らかの傾向も読み取れるかもしれない。
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下げ振りで柱の傾きを確認 
レーザーレベルはとても便利でした 

目視でも敷居の傾きや柱の傾きが確認できるし、差鴨居等が下がっているためか建具の開閉に不具合なところも多くあり、本来の利活用からすると少しずつでも手入れをしてあげたい。この状態はもうだいぶ前より起こっていること。
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イロリの炎は暖かいですね。夕食も美味しくいただきました。

我々も大平建築塾の大平宿に宿泊するときには、障子の張替えと周辺の除草だけは行うようにしてきた。しかし、改修の方針等もないままに建物へ手を加えることは基本的にはできないこと。その部分については今回の調査報告が後の一助になるようにまとめていきたい。

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[2007/06/02〜03]
※久々の書き込みでした。
posted by 太郎丸 at 18:16 | Comment(0) | 大平建築塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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