8月6日(土)〜8日(月)の2泊3日、天気にも恵まれ、下界の猛暑からも逃れての原体験の生活。
第1日目(8月6日)午後12:00からの受付開始。自家用車での参加者がパラパラと受付を始める。新宿からの貸切バスが到着すると20数名がいっきに受付。
紙屋前で開塾式。
紙屋内でスケジュールや大平での生活などの確認。
紙屋さんも補修され、座敷内部にあった家具や夜具なども整理されて広がりあるスペースとなっていたのは、所有者の大蔵さんが手をかかられたことによる。座敷には離村前の写真なども展示され、昔の大平宿をわずかでも知るきっかけとなっている。

大平といえば鍋物。一汁一菜の夕食。
竈焚きのご飯。火の加減が・・・。おいしく炊けました。
3度目の大平で子供たちも、薪割り、風呂焚き、竈の火番。けっこう上手になっています。

紙屋さんでの恒例の夜会講演は、田中明子さんのひとり芝居。
薄暗い民家の中で、野田秀樹作「売り言葉より」の熱演。ちょっと難しかったかな・・・。

虫の鳴き声がだんだん大きくなって、夜が深まっていくのでした・・・。
見上げると天の川がよく見えました。

第2日目(7日)
少しアルコールの残った頭で起床。
朝食後に紙屋で「すこし前までの大平宿」を確認するために、吉田先生より改修以前のスライドを見ながら、現在に至るまでの大平宿の歴史の概要を解説いただく。

その後に集落の見学を行う。吉田先生にガイドという豪華な企画。(先生ありがとうございました。)
スライドのころと現在では集落周辺の植林されたカラマツが大きく成長しすぎて、落葉や火災時の危険など、建物とっても望ましくない状況であることが確認できた。生活者がないために、手入れされることがほとんどなく周辺に咲く山草の繁茂ははげしく、土中に根を深く伸ばしている。

昼食後、集落の周辺整備として山草の除草を行う。わずかな時間では思ったほどはかどらないことを痛感する体験となった。
日常の手入れの大切さを再認識。まず、各棟それぞれ体力が持たなかった様子。
飯田の木組みの会の有志の企画で「おおさかや」さんの裏のカラマツ伐採を行う。県の林業事務所の方の協力も得て、伐採したカラマツは薪用に玉切りにして広場横の小屋まで搬出。けっこう重労働に学生諸君もちょっとヘトヘト。丸太の薪割りは次回のイベント?


紙屋さんに展示されていた昔の大平宿の写真を見ると現在のように建物周囲にはカラマツ林もなく、民家の間には畑で野菜が作られていた様子が見て取れる。

紙屋内に展示の写真より(昭和45年 日本報道写真連盟飯田支部撮影)

深見荘の横の山草を刈った直後の様子
今年の学生フォーラムは、「ひと手間かける生き方」をテーマに学生たちのワークショップが行われました。
ちょっと重いテーマになるのかどうなのか?夕方までの周辺整備作業を体験した後での議論はどのように展開したのでしょうか。
ベテランは各棟でお酒を飲みながら・・・。

江戸後期建設の「おおくらや」は妻入りせがいで大平宿でも特色ある造りをしている。架構模型を板の間において撮影。梁間が大きくゆるやかな勾配のプロポーションは石置き屋根の必要から生まれたものだが、きれいな形。

第3日目(8日)
学生フォーラムのグループまとめの発表。また、それぞれに「ひと手間」を発表。
まちにもどっても今日をひとつの原点にしてもらえると企画した者としてはうれしいかぎり。
実行委員会のメンバーを紹介。来年の大平建築塾の開催を確認する。

部屋の片付けをして閉塾式。
また、大平で会いましょう。

「からまつや」から見た紙屋

紙屋の板の間 祭りが終わってモノトーンな気持ち・・・