2012年02月04日

建築士の定期講習会

設計事務所に勤める建築士は3年に1回は講習会を受講し、考査を受けなければなりません。経験は関係ありません。朝から終日、缶詰状態でテキストに向かっての受講です。90分の講義などは、相当に苦痛でもあります。学生諸君の苦痛を実感しました。(笑)
建築士法の改正による規制でした。平成20年に施行され、今年度末がその猶予期間ぎりぎりでしたので、それまでに受講しなければなりませんでした。この1月に受講しました。

この講習会は、耐震偽装事件の置き土産です。建築士の倫理の確認や技能向上がその目的とされていますが、その内容はいかに。
建築に関する法律は結構ひんぱんに改正されたりもしますからこういった機会に確認できることはそれなりに意義もあります。また、最新技術などを講義テーマにしてもらえるとまぶたが重たくなることも多少は軽減されもします。

3年に一度ぐらいいじゃないかということもあるかもしれません。倫理なくして士業が務まるか、とうことでもあります。講習会をやったからと言って倫理観が高まるというわけでもありませんが、条文の内容やその趣旨の確認はできる。それが今日一日の缶詰の理由かと。

講義が終わると考査です。○×式で40問。講義中に使用したテキストは持ち込み可ですから、落とすための考査ではありません。とはいえ考査ですので間違いが多ければ落とされます。

定期講習は、これを受講し、考査に合格しないと仕事ができませんから、受けないわけにはいかないものです。ここで問題となるのは、「受けないわけにはいかない」なのです。これは建築士法の中の規制です。建築士にとって士法は水戸黄門の印籠と同じですから、これにはむかうことはできません。

規制の実行性を高めるには、チェックの仕組みがセットになります。受講料は受講者が払うわけですが、受け入れ側は、毎年仕事をしている全建築士の1/3が対象者となるため、ここに新たなビジネスモデルが創出できたことになります。概ね人数は把握できるでしょうから、そろばん勘定のしやすいモデルとなっているのではないでしょうか。
たまたま、これは定期講習の義務化という規制ですが、耐震偽装事件が発端となって強制される規制が幾つかできたことは、社会的コストが追加されたということです。

これは建築に関ることですが、他分野でも社会的に大きな事故や事件が起こったときに、再発防止の大儀名分の下に社会的コストが発生していく図式は変わらないと思います。
また、これは事後での対応でしたが、不安を煽ってというとちょっと表現がきついですが、予防原則に立って規制等をつくっていくという仕組みもあります。これは改めて。

こんなことを書いて、ようは講習を受けたいくいのでしょ、ということを言われそうです。ハイ。受けたくありませんと思う今日この頃です。
・・・そういえば、まだ考査の結果が届いていないな〜。


[2012.02.13追記]
2月9日に簡易書留で修了書が届いていました。受講して一ヶ月弱です。
ネット上では、合格の状況を1週間前には確認できました。受かってはいました。本日、それを入間郵便局止めにしておいたものを受け取りに行ってきました。

講習機関の送り状には「合格おめでとうございます」と大きく書かれています。
「ありがとうございます」とありがたくいただいておきます。
この定期講習は、法改正が無い限り、3年後(平成27年)までにまた受講しなければなりません。
受講しなければならないのであれば、2度目以降の場合には、受講内容にも工夫いただけるとありがたい限りです。
猶予期間も実質的に過ぎましたので、講習機関の方でも力量が問われることになるでしょう。
同じテキストでということはまさかないと思うのですが・・・。

問題も、引っ掛けやWかYなど誤植のように思えるようなものはちょっといただけません。
修了証が届いたとはいえ、どの程度の成績であったかは実はわかりません。トラップに結構引っかかっていた可能性は大ありで、かろうじての点数だったのかもしれません。
建築士たるもの細心の注意力を持ってトラップを回避することが求められているということなのでしょう。

posted by 太郎丸 at 11:08 | Comment(0) | MJK463ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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