2011年05月21日

参議院行政監視委員会【2011.05.23】に注目!

2011-0523sangiin.jpg来週の月曜日(2011.05.23 13:00〜)に開催予定の参議院行政監視委員会は注目したい。
案件は、行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査(原発事故と行政監視システムの在り方に関する件)について。
参考人は、
 小出裕章・京都大学原子炉実験所助教
 後藤政志・芝浦工業大学非常勤講師
 石橋克彦・神戸大学名誉教授 
 孫正義・ソフトバンク株式会社代表取締役社長

原発事故発生直後にはマスメディアへの登場はほとんどなかった研究者や技術者でそうそうたる面々。
孫氏以外の3氏はネットメディア上では地震発生直後から事故への危険信号を発信し続けていた人達で、不幸にも彼らの危険予測の状態がいまだに推移している。もともと彼らは原発に対する危険性を専門性の立場から客観的に指摘し続けていた。
参考人としての意見陳述で語られるであろうことは、事故が起こってから聞く話では本来ないものだ。
事故を起こさないために何を考えなければいけないのかを発信し続けていた彼らにとっては今回の事故は無念であったと思う。

残念ながら予防や防災ということはその結果が見えにくい。危険なことが起きたときに回避するための方策であってもそれを評価することが忘れがちになってしまう。
偶然にも危険が回避されたのか、対策の結果で回避されたのかを見つめなおすことをせずにそのままにしておいた結果、次の危険に対応できるのかどうかの判断の機会を逸してしまう。これは、原発に限ったことではなく、あらゆる事象についても同様のことだろう。

原発反対を唱えることはできるが、今までもその恩恵を享受しつづけている。彼らの真摯な言葉に耳を傾け考えることをしないできた今までを振り返ることなしに次に進むことは避けたい。

月曜の委員会は参考人陳述に対する政治家の質問に注視したい。
当日、直接審議中継を見れなくともアーカイブで1年間(以前は3年間だった)は閲覧できる。
政治家の資質は、危機に直面したときに見えてくるものだと思っている。現状への政治家としての認識がむしろ問われる。

参議院インターネット審議中継
 http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
・アーカイブ http://urx.nu/26G

[05.25追記]
現在起きていることの責任の所在に対する認識が議員の質問からは強く受け取ることはできなかった。国の政策を司っているという認識がまだまだ足りないのではないか。
しかし、各参考人のこの日の意見を機会に、今後のまっとうな議論の端緒になることを期待するしかない。
正しい情報の開示があって、まともな議論がスタートできる。現政権が目指してきたことだったように思っていたのだが、権力を手に入れたとたんに守りに入っていってしまったように感じる。前政権よりむしろ強権的な振る舞いがあるように見えてしまう。
政治の守るべきものは何んであるのかを議員各位には真摯に考えてもらいたい。

関連して、衆議院の科学技術特別委員会でも「科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件(放射線の健康影響について)」 の案件で2011年5月20日 (金)に以下参考人による意見陳述が行われていた。
 久住静代(原子力安全委員会委員) 
 矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授) 
 崎山比早子(高木学校 元放射線医学総合研究所主任研究官 医学博士) 
 武田邦彦(中部大学教授)  
アーカイブ:  http://urx.nu/2bt

1msVを20msVに基準値を都合で変えることによる政府の認識や姿勢への批判などがそれぞれの研究者の口から語られている。
TVのバラエティでよく登場する武田先生も研究者・技術者として明確な意見を述べられている。  

現在進行形の事故処理の解決を急いでもらいたいが、エネルギー政策の方向転換に向かう議論も着実に行われる土壌づくりが必要だ。

国会でこういった議論が行われることは有意義だが、ガス抜き的な扱いにならないように注視する必要がある。
熱しやすく冷めやすいということにならないように。

posted by 太郎丸 at 12:11 | Comment(0) | 3.11以降のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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