2009年03月10日

今井町へ

近鉄橿原線八木西口駅を下車し、1〜2分で飛鳥川に出る。赤い欄干の蘇武橋を渡ると右手に大きなエノキが立っており、ここから今井町だということを教えてくれる。

このエノキは推定樹齢420年と看板に書いてあったが室町後期に実を落とし、乱世を生き抜き、この町をずうっと今まで見守り続けてきた。いわば御神木だ。
大きなエノキ

この町の何代にもわたっての住まい人にとっては、あって当たり前の存在となっているだろう。
この橋はちょうど町の北東角に位置している。
蘇武橋を渡る

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平成5年12月に伝統的建造物群保存地区として指定されているけれど、意外と遅いという感じがする。いろいろあったのでしょう。しかし、全国でも建物の多さと区域内のまとまりの密度の高さは群を抜いているのではないでしょうか。

このちょうど1週間前に川越で木の家ネットの総会を終えたばかりでもあったので、町のできようの違いに、さらによい刺激をもらった。

一泊できたので、橋の近くの小さな銭湯に行った。別にレトロを演出しているのではないのだけれど、子どものころ通っていた銭湯のなつかしいにおいがした。
コーヒー牛乳の味は記憶のものとは違っていたが・・・。

称念寺を中心として発展した寺内町の町割りは当時のままで、あくまでも住人のための住宅地であり、観光客相手の商いをしている店も少ない。川越とはまったく異なる保存の方法を採っている。拠点施設である今井まちづくりセンターの方の話では年間の観光客数も数万程度であるようだ。観光化せずに生活を継続していこうとするのも、歴史の重みなのかもしれない。
改築や新築したような住宅も見られるが、町並みを壊さないように作りこむにはそれなりに経済力を持たないと厳しいだろうことは想像できる。平成15年に開催された全国町並みゼミでも「観光と町並み」についての討議もあったようだ。

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s2008_1123_0079.jpg△今井まちなみ交流センター(華甍)は
 大正時代の建築(以下解説)。
 展示の模型は見ごたえあり。

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 古図による地割り現在の街路 

長屋が多いこともこの町の特徴で、現在も住み続けられているものも多いのだが、修理を急ぎたい状況のものも目に付いた。住人のいなくなった建物は傷みも進んでしまう。借家として住まい手を捜しているようである。

道幅が狭いというのは気持ちのよいものだということを改めて感じた。もちろん、道幅が狭くて、建物がそそり立っていては狭苦しさだけの窮屈な感じとなるが、つし2階で軒先が低く抑えられていることが程よいスケールとして感じられるのだろう。現代住宅の寸法で2階建てではこうはならない。そういった場合には少しセットバックさせ、道に面しては低くく庇を掛け渡すなど工夫が必要だ。しかし、今までの町の形は変わってしまう。この当たりの調整がなかなか難しいところではないか。
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今井まちづくりセンター
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今井まちづくりセンターは、称念寺の向かい側にあり今井町町並み保存会の活動拠点で、かつての架構を踏襲しつつも現代の生活にあうような作り様を提案している。
格子による耐震補強や井戸水を利用した水冷装置の工夫など面白い工夫を試している。
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できれば、周辺の寺院なども見に行ければと思っていたが、見所満載で終日、細い道をぐるぐると回っているうちに日が暮れてしまった。[2008.11.23]
posted by 太郎丸 at 22:27 | Comment(0) | 町・地域のことなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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